講談社刊・島崎恭一著『ハウルの動く城 ペーパークラフトBOOK』を作ってみた記録です。
組み立てるのに時間はかかりますが、完成した暁にはあの不思議な城の実態が判明します。
このペパクラ本、現在ではプレミア価格の中古品でしか入手できません。
だもんですから、写真でみなさんに紹介しちゃいます。
著者さんのサイトはここです。
さて、この『ハウルの動く城ペーパークラフトBOOK』ですが、私はamazonの中古品で手に入れました。
価格は¥1990+送料でした。
当時(2005年1月)は、この本の真価を世間が理解していなくて、定価よりもやすく売られていたのでした。
『ハウルの動く城』というジブリの映画は、私は映画館で子供といっしょに観ていました。
その映画のなかで私を一番驚かせたのは、巨大な煙突を何本も生やし、からだ中に住宅や砲台を貼り付けたバケモノのような城でした。
映画の中の異様な城の全貌を見てみたいと考えていた私にとって、この『ハウルの動く城ペーパークラフトBOOK』は、その希望を叶えてくれるものだったのです。
んで、この本を入手しましてボチボチ作り始めた私でした。
上質の紙に裏表印刷された各ページを本から1枚ずつ切り離し、そのページからデザインナイフで部品を1個ずつ切り出します。
折り線が付いている部品は、スチール定規とケガキ針をつかって、しっかりと折り線を付けます。
紙の断面は白くて目立ち、そのままだとみっともないので、タッチアップペンを使って断面を着色します。
ここまでの過程を経たうえで、爪楊枝の先に木工用ボンドを付けて、それを糊代部分に塗って、紙を貼り付けます。
この作業をえんえんと繰り返し、(私の場合は半年かかりましたが)、紙製のハウルの動く城が完成します。
まだ寒い冬の2月から作り始め、途中、中断しながらも、ようやく秋に完成させました。
最初のうちは似たようなパーツをいくつも作る必要がありました。
煙突とか家とか足とか大砲とか。
似たような作業を複数回繰り返すのは、とても苦痛です。
たとえばコレ。脚のツメです。
んで、こっちは、脚。
胴体に貼り付く家はこんな感じ。家の下に写っている部品は耳です。
何の役目を持っているのかわからないいろんな部品。
こちらは鼻と歯。
こうして地道に作業をすすめていくと、どんどんパーツがたまっていきます。
胴体を作り上げ、そこに、これまで作ったパーツを取り付けていって、異様な城が1日ごとに姿を現してくる過程はとても面白く、楽しいものでした。
完成状態ではかなりの大きさになり、圧巻です。
この完成品を見た人々は一人のこらず、感嘆の声をあげてくれます。
ジブリが作り上げた複雑な造形と、それを3次元立体として、しかも紙で再現させた島崎恭一氏の才能と努力に驚きます。
このすばらしいペパクラ本がまた増刷されて書店に並び、一人でも多くの方に、このペーパークラフトを作ってもらいたいと思っています。
このハウルの動く城ペーパークラフトBOOKの製作日記は、カテゴリ「講談社版ハウルの動く城」にまとめてあります。
具体的な作り方の記録を知りたい方は、
「完成はいつになることやら」から読んでみてください。
この講談社版が出版されたあとに、ハウルの動く城の飛行形態のペーパークラフトがEPSON社から無料配布されたことがありました。
このペーパークラフトも作ってみました。講談社版とは比べ物にならない小品ですが、その製作過程はカテゴリ「エプソン版ハウルの動く城」にまとめてあります。